乳首に高さがない、授乳できない、汚れが貯まる。
上記のような症状をお持ちの方は、陥没乳頭の可能性が考えられます。不安に思った方は福岡市早良区の星の原クリニックまで一度ご相談ください、保険診療で治療可能です。
陥没乳頭とは
陥没乳頭とは乳頭の高さが低い、乳頭が乳房の中に引き込まれる状態のことを言います、授乳がうまく出来なかったり、非衛生的になってしまします。
当院での治療
難波変法という、乳管を温存した術式で治療しています、今後授乳予定のある方であれば保険診療での治療が可能です。
陥没乳頭の症状
- 乳首が引っ込むので授乳が上手にできません。
- 乳頭部に細菌がたまり非衛生的です。
- 外見上の問題もあります。
陥没乳頭の分類
- 刺激や指などで引っ張ると引き出せるのを仮性陥没乳頭と言います
- 引っ張り出せないのを真性陥没乳頭と言います。
- 指で引っ張り出せる軽度の陥没乳頭は市販の吸引器など改善できます。
更に細かい分類として以下のものがあります
- Grade 1 :陥没乳頭を簡単に徒手的に整復できるが、いずれまた元に戻る。
- Grade 2 :ピンセットなどで何とか引き上がるが、離すと陥没する。
- Grade 3 :引っても乳頭は出てこない。
治療
星の原クリニックでは乳管を切らない、難波変法での乳頭形成術を行います 乳頭にZ状の切開を3箇所加えます、出来上がりの切開線は乳輪のシワや乳頭の段差に隠れてほとんど分からなくなります。
- 乳管を切らないので授乳に影響がない。
- 傷が目立たない。
- 手術時間が短い。
- 術後の感染症が少ない。
施術料金
将来出産の希望があり、授乳に支障が出たると予想される場合は健康保険の適応がございます。手術代金(健康保険適応)は3割負担で
- 片側の場合は22,050円
- 両側の場合は44,100円になります。
手術略図
乳輪の周りの結合組織を剥離し、糸で上方向へ持ち牽引して、その位置で周囲の皮下組織に固定します。
術後の傷
術後の傷は皮膚のシワに隠れて目立ちません。
症例写真
難波変法の術前術後の症例写真です、乳管は全く操作しませんので授乳には原理上障害をきたしません、また傷もほとんどわかりません。
Grade3の陥没乳頭です、手で整復しても乳頭は外に出て来ませんでした、術直後は浮腫がありますが、抜糸の頃には赤みのみで傷はほとんど判りません。写真の様にくびれがしっかりあると再発の頻度は低くなります。
手術の合併症
頻度は多くありませんが陥没乳頭の手術にも合併症がおこる可能性があります。
- 陥没乳頭の再発;3割前後の確率で発生します。
- 創部感染症;頻度は多くありません、稀に数カ月後に発生することもあります。
- 乳頭壊死;血流不全によって発生します、私自身経験はございませんが、重大な合併症です。
陥没乳頭・手術のながれ
当日
- 手術室にご案内;消毒
- 局所麻酔(前もって麻酔クリームを塗ることも可能です)
- 手術時間(片側約40分)
- 30〜60分間ベット安静、出血や乳頭の血流を確認
- 帰宅
翌日〜
- 消毒、術後経過観察(出血の有無と皮膚の血流の状態の確認をします)
3日目
- 創部のシャワーが可能となります。
7日目〜
- 抜糸
- 陥没乳頭の程度が酷い場合は術後に乳頭を牽引する糸を1〜2週間留置する事があります。
- ブラジャー圧迫による再発防止のため、乳頭保護ホルダーを2ヶ月間装着して頂きます。
- 小さなキズが乳輪内にできますが数ヶ月で目立たなくなります。