福岡早良区の形成外科・皮膚科の星の原クリニックです、陥没乳頭には先天性と後天性があります、先天性の陥没乳頭は主に3つの原因が考えられます。後天性の場合は【乳癌】【皮膚癌】等が関係してくる場合があります。このページでは陥没乳頭の原因について医師が説明致します。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
はじめに
思春期以前はまだ乳房・乳管が発達していないので乳頭は平らかやや陥没していても問題ありません、18歳以上になっても陥没乳頭がひどい場合ご相談ください。
先天性陥没乳頭の3つの原因
いろいろな論文を調べたところ以下の3つが原因のようです。
- 乳管が発達が悪く短い
- 乳頭の直下の結合組織が少ない
- 乳頭の線維化が強い
陥没乳頭のグレードと病態
グレード1
乳首は手動で簡単に引き抜くことが可能で、乳頭の突出の状態を維持も良好です、線維化はほとんどありません、市販の乳頭を引き出す機材で対応できます、手術は必要ないと思います。
グレード2
乳首は手動で引き出すことは可能ですが、【グレードI】ほど簡単でははありません。引っ張るのをやめると、元にもどってしまいます。中程度の線維化と軽度の乳管の短縮があります。
グレード3
乳首はひどく引っ込んけいます、引ぱっても乳頭は出てきません。乳頭の線維化はひどく、柔らかい軟部組織もあまりありません、乳管は重度に短縮しています、手術による治療が必要です。
後天性の陥没乳頭の原因
先天性でなく、多くは30〜40歳以降に起こる陥没乳頭は残りの5〜10%程あり、この場合は乳癌や皮膚癌などが関係する場合があり、総合病院での精密検査が必要になります、若い方で起こることはほとんどありません。
- 乳癌
- Paget病
- 加齢による乳房のタルミ
- 体重減少
- 外傷性の脂肪壊死
- 急性乳房炎