
粉瘤とは?

粉瘤は、皮膚の中に袋状の構造物ができ、その中に古い角質や皮脂がたまってできる良性の腫瘍です。 「脂肪の塊」と勘違いされることもありますが、実際には脂肪とは異なるものです。 粉瘤は体のどこにでもできる可能性がありますが、特に顔、首、背中、耳の後ろなどにできやすい傾向があります。 ご高齢者では、粉瘤の「へそ部分」も拡大して、酸化されて黒変した皮脂が皮膚表面から半分以上見えてしまっているケースもあります。 また、稀ではありますが、足底部に粉瘤ができる場合もあります。 足底部には、「毛包」はないため、ウイルス感染により汗腺組織が嚢腫をつくったものと考えられています。

粉瘤の様々な呼び方

粉瘤には、いくつかの呼び方があります。
- 粉瘤(ふんりゅう): 一般的に最もよく使われる呼び方です。
- アテローム: 医学用語で、粉瘤の正式名称です。
- 表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ): アテロームと同じ意味で使われます。
- 類表皮嚢腫(るいひょうひのうしゅ): アテロームとほぼ同じ意味ですが、厳密には少し異なる病態を指す場合もあります

粉瘤の様々な病態

粉瘤は炎症の有り無しや、部位によって呼び方が病態が変化します
- 表皮嚢腫・類表皮嚢腫
- 外毛根鞘嚢腫
- 炎症性粉瘤
- 慢性肉芽腫状態
表皮嚢腫・類表皮嚢腫
一般的に【粉瘤】といえばこのタイプを言います、医学的には表皮嚢腫又は類表皮腫といいます、表面に小さな黒い点や開口部が見られることが多く、周囲を圧迫すると内容物が出てくる事があり、またハッキリとした穴がわからないタイプがあります、他のタイプと異なり臭いがすることが多いです。
外毛根鞘嚢腫
90%以上が頭皮に発生します、外毛根鞘嚢腫はほとんどが良性です。散発的に発生することもあれば、常染色体優性遺伝することもあります。見た目では上記の【表皮嚢胞・類表皮嚢胞】と区別することが困難です。
炎症性粉瘤
細菌感染が起こった状態で、袋の中や周囲に膿が溜まった状態で、痛み、赤みを伴います。今まであった【シコリ】が急に大きくなった!と訴える患者さんが多いです。内服抗生剤では改善しないことも多く、切開して膿・被膜・内容物を摘出するのが一番確実です、一時しのぎの場合は切開排膿のみを行います。【炎症性粉瘤】の場合はくり抜き法での手術は出来ません。
慢性肉芽腫の状態
定期的に大きくなったり、小さくなったりを繰り返します、膿が貯まるのではなく、中程度の炎症を繰り返す事によって出来ます、被膜はハッキリせず内容物はゼリーのような物質が詰まっています、くり抜き法では完治できず、大きめの切開で内容物を丁寧に掻き出す必要があります。
福岡市、早良区の星の原クリニックでは、傷跡が少ないくりぬき法を用いた粉瘤の手術を行っております。