
ピコレーザーの適正出力について
星の原クリニックの林です、最近では様々なメーカーがピコレーザーを販売しており、どこもかしこもピコレーザー状態ですが、このページではピコレーザーの出力に関するかなりマニアックなネタを記載いたします。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」

上手にピコレーザーでシミを取るには
薄いシミ、マルチカラーな刺青除去などピコレーザーでしか対応できないものが多いですが、万能ではありません。【シミ】を上手にとるには以下の事が大切です。
- 正しい【シミ】の診断
- 適切なレーザー(波長)の選択
- 適切なレーザー出力
- 照射後の管理
- 特異体質の方への対応

ピコレーザーの適切な出力とは?
【推奨出力】は【メーカー】や【治療対象】によって異なります。また一般的にメーカーは安全性を第一に置くため設定値がとなることが多く、稀に弱すぎる場合があります、また以下の要素で出力を調節する必要があります。
- シミの色
- 地肌の色
- 皮膚の厚さ
- 肝斑の有無
- シミの深さ

ピコレーザーの出力はムラがある
ピコレーザーは繊細で定期的なメンテナンスが必要で、そのメンテナンス費用は年間150万円以上します!なにも言わなければメーカーは年に一回しか点検に来ませんが.......以下のような大変困ったことがしれ〜と起こっています。
日々出力のムラがでます
下の画像は赤茶色の色紙にピコレーザーを照射したテスト用紙ですが、白くなっているのが照射部位です、反応に【ムラがある】のが分かるでしょうか?このように人知れずしれ〜と出力が若干変わり、徐々に出力が落ちます、同じ設定でも30%以上出力が落ちることがあります、しかも日によって変動があります!
日々の出力の調節は結果に直結!
設定が同じでも想定通りの出力が出てないことがあり、想定した出力より弱いと【シミが取れません】。よって当院では新しい患者さんの毎にテスト用紙で出力確認をおこなっています。
(以前は私の腕でテスト照射していたので、腕の皮膚がいつもボロボロで怪しい感じの人になっていました)