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やっかいな傷の後のシミ・炎症性色素沈着(PIH)

福岡市早良区の形成外科・皮膚科の星の原クリニックです【怪我】【火傷】【レーザー治療】後に出来るシミの事を【炎症性色素沈着・PIH】と言います、このページではレーザー治療後のPIHの原因と治療について医師が解説します。

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戻りシミ・PIHのできる原因

様々な原因でPIHはできますが、主な原因は以下になります、特に3番、4番特に大切です

  1. 体質
  2. 火傷の後、怪我の後
  3. レーザーの反応が強すぎ
  4. 怪我・レーザー治療後の摩擦
  5. 怪我・レーザー治療後の日焼け
  6. 怪我・レーザー治療中の喫煙
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PIHの起こる頻度

一般的にはレーザー治療後のPIHの頻度は30〜40%と言われて施設によって幅があります、当院では様々な工夫で現在では20%程度に抑えています。

  1. 一般的には30〜40%
  2. 当院では20%前後
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PIHの治療

PIHは難治性で基本的に【待つ】ことでいい治療法はありませんでした、当院では目立つPIHに関してはマルチパス照射に治療を行い良好な治療結果を得ております。

  1. 6ヶ月間のスキンケアで待つ
  2. レーザー・ピコトーニング
  3. ピコフラクショナルレーザー
  4. トラネキサム酸の内服
  5. ハイドロキノンの外用治療
  6. 当院独自のマルチパス照射

レーザートーニング・ピコトーニング

1〜2週間間隔で弱いレーザー、レーザートーニング・ピコトーニングを行うと早くPIHが薄くなることがあります、欠点は手間・コスト・効果がやや不安定なことです。

ピコフラクショナルレーザー・Resolve

レーザートーニングは治療効果が出るまで時間がかかるので、その後に採用されたPIHの治療方法です、レーザー・ピコトーニングよりも効果があります。

内服薬

シミの内服薬【トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンE】の内服を行うこともあります、劇的に効くというわけではありません。

ハイドロキノン・トレチノン

シミの標準的な外用治療です、自宅で出来る治療です。

時間

時間・待つ事はとても有効な治療手段です、99%は半年で改善します。

時計

顔のPIHはほとんどのケースで自然に消えます

顔の場合、99%のPIHは半年で自然に薄くなります、【体のPIH】の場合は2年近く残ることがあります。

  1. 1ヶ月後にPIHがある頻度40%
  2. 3ヶ月後にPIHがある頻度:11%
  3. 6ヶ月後にPIHがある頻度:1%以下

マルチパス照射

長い間、PIHには有効な治療方法がありませんでしたが、当院が【肝斑の治療】に使用いているマルチパス照射がPIHに良く効きます。

PIHに対するマルチパス照射治療

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PIHの予防

治療後の一ヶ月の管理でPIHができるかどうかの命運を分けます。

スキンケア

とてもとても大切です!PIHの原因の多くは治療後の不適切なスキンケアが原因です!治療後のスキンケアについては、施術後に担当者より詳しく説明いたします。

  • 摩擦防止
  • 紫外線予防
  • 保湿

ハイドロキノン

照射後4〜6週間、【弱い外用ステロイド軟膏】が、経験上高いPIH予防効果があります。またシミ取り外用薬の【ハイドロキノン・トレチノイン】もPIHの予防に効果的です。

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レーザー治療後のPIHとは

レーザー治療医にとっては、レーザー治療が始まって現在に至るまでPIHはレーザー治療後の頭痛の種で、せっかくシミが取たのに『すぐに出てきた』また同じ所にシミができてします、患者さんにとってもかなりガッカリです、世界中のレーザー治療医が対策を研究していますが、未だにPIHを完全に予防出来てず、また良い治療法がありませんでした。

レーザー治療後のPIHのピークは施術後一ヶ月です

  1. レーザー照射後の【カサブタ】が取れた後の赤みが強い場合はPIHが起こりやすいです
  2. PIHのピークはレーザー施術後1ヶ月です
  3. その後少しずつ薄くなっていきます
  4. 1ヶ月後に【もどりシミ】が出ていなければ、まず大丈夫です。

レーザー治療後のPIHの経過の写真

カサブタが取れた直後はキレイにシミが取れています、そこからPIHが出始め、PIHのピークは3〜4週間後です、そこから徐々に薄くなり、多くの場合4〜6週間で目立たなくなります。

PIH,福岡,シミ
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PIHもどき

PIHと異なり6ヶ月以上経過しても戻りジミが薄くならないタイプのシミです、【PIHもどき】は顕微鏡写真で見ると表皮の底の形がいびつです(出芽タイプ)。

平坦 or 出芽?

出芽?

【PIHもどき】のシミの治療前後

『PIHもどき』のシミは治療で取れた様に見えますが、深い部位にあるシミが取りきれておらずシミが再発してきます、PIHと異なり時間が経過しても薄くなりません、高出力での再照射が必要になります。

シミもどき

『出芽タイプ』の表皮のシミ
【右の『出芽タイプ』の表皮にあるシミは再発しやすい為、高出力のレーザーを照射する必要があります。
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シミ取り治療の関連リンク

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