
日光性色素斑(老人性色素斑)とは?
日光性色素斑は、別名「老人性色素斑」や「日光黒子」とも呼ばれ、加齢と紫外線によってできる最も一般的なシミの一種です。主に顔、手の甲、腕など、紫外線を浴びやすい場所にできやすく、色は薄い茶色から濃い茶色まで様々です。
日光性色素斑の特徴
- 色と形: 境界が比較的はっきりした茶褐色から濃い茶色の色素斑で、円形、楕円形、または不規則な形をしています。
- 大きさ: 数ミリから数センチと、大きさは様々です。
- できる場所: 紫外線に当たりやすい顔、手の甲、腕、背中などにできやすいです。
- 数: 単発の場合もあれば、多発する場合もあります。
- 表面: 基本的に平滑ですが、まれにわずかに盛り上がることがあります。
日光性色素斑の原因
- 紫外線: 長年の紫外線暴露が主な原因です。紫外線はメラノサイトを刺激し、メラニン色素の生成を促進します。
- 加齢: 加齢に伴い、メラノサイトの機能が変化し、メラニン色素の生成が過剰になることがあります。また、肌のターンオーバーが遅くなり、メラニン色素が排出されにくくなります。
- 遺伝的要因: 体質的にシミができやすい方もいます。
- ホルモンバランスの乱れ: 女性ホルモンもメラニン色素の生成に関わっています。
他のシミとの違い

日光性色素斑とよく似たシミに、以下のものがあります、特に脂漏性角化症の初期とは非常ににていて判別が難しいです。
- 脂漏性角化症: イボのように盛り上がったシミで、加齢に伴い増加します。
- 肝斑: 頬骨や額などに左右対称にできる薄茶色のシミで、輪郭がぼやけています。主な原因は女性ホルモンの乱れと考えられています。
- そばかす: 小さな茶色の斑点で、遺伝的な要因が強く、幼少期から見られることが多いです。
- ADM:頬骨近くによくできる米粒大の輪郭がぼやけたシミです
- 光線角化症:顔面によくできるシミで色ムラがあり、辺縁がスムーズでなく赤みを帯びていることが多いです、前癌病変ですので保険診療で検査します
日光性色素斑の治療法
日光性色素斑の治療法には、以下のようなものがあります、当院ではピコレーザーと外用薬がメインです。
- レーザー治療: Qスイッチレーザーやピコレーザーなど、シミの種類や状態に合わせてレーザーを使い分けます。メラニン色素を破壊し、シミを薄くします、当院ではピコレーザーを使用しています。
- 光治療(IPL): 広範囲のシミやくすみに効果的です。レーザー治療よりもマイルドな治療法です。
- 外用薬: ハイドロキノン、トレチノインなどの美白成分を含む外用薬を使用します。当院では【ゼオスキンヘルス】【ガウディスキン】クリニック特製の【星クリーム】があります。
- 内服薬: ビタミンC、トラネキサム酸などの内服薬を併用することで、より高い効果が期待できます。
- 冷凍凝固療法: 液体窒素でシミを凍結させ、剥がれ落とします、かえってシミがひどくなる可能性があるのでお勧めしません。
予防法

シミの予防はなんといっても紫外線対策です、シミが取れた後もしっかりと紫外線対策をしないと再発したり悪化します。
- 紫外線対策: 日焼け止めを毎日塗り、帽子や日傘を使用しましょう。
- 保湿: 肌のバリア機能を保ち、紫外線ダメージを防ぎましょう。
- 抗酸化作用のある食品: ビタミンCやビタミンEなど、抗酸化作用のある食品を積極的に摂取しましょう。

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