【点状角質融解症】とは比較的珍しい病気で【悪臭】【足底部の白色化】【無数の足底の凹み】ができるインパクトが強い病気です、このページでは【点状角質融解症】について少し詳しく記載いたします。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
どんな病気?
悪臭が酷いのですが水虫・真菌感染症ではあなく細菌が原因です、いくつかの細菌が起炎菌として考えられていますが、Kytococcus sedentarius (キトコッカス セデンタリウス)が主な起炎菌のようです。
Kytococcus sedentarius (キトコッカス セデンタリウス)
キトコッカス セデンタリウスは空気が好きなグラム陽性球菌です(空気がないと育たない)、この細菌は、角質層を分解する酵素を産生し、皮膚に小さな穴(ピット)を形成し、悪臭を引き起こします
- 常在菌:Kytococcus sedentariusはヒトの皮膚、特に足底部に常在することが多いです。
- 皮膚の角質層に存在し、通常は無害です。
- 環境:湿潤な環境や密閉された靴の中など、湿度が高く酸素が供給される環境で増殖しやすいです。
症状
- 足底に小さな、ピンホール状のくぼみが多数出現
- 患部は白く、湿っていることが多い
- 患部からの悪臭
- 時には軽度の痛みやかゆみを伴うことがある
治療
治療にはニキビでよく使用される「ダラシンTゲル」を使用します、治療後は比較的早く治ります。予防
- 足を清潔に保つ
- 乾燥させる
- 通気性の良い靴や靴下を使用
- 長時間の湿った環境を避ける