ピーリング外用治療薬の保険適応で多くのニキビは保険診療のみで治療できるようになりましたが、保険診療で治らない難治性のニキビやニキビ跡は自由診療を行います。
以下の内容は院長の林が執筆しています「文責:星の原クリニック院長 医学博士 林 俊」
ニキビで自由診療で治療するケース
- 保険診療で治らない
- ニキビのピーリング治療薬でアレルギーが起こる
- 結婚式等で早く治したい
レーザーによる治療
現在ニキビ・ニキビ跡の治療には5種類のレーザーを使用しています、症状や治療の反応を見ながら使用するレーザーを選択します。
- アレキサンドライトレーザー;一般的なニキビ、ムダ毛や産毛が多い方に使用します。
- パルスダイレーザー;赤みの強い炎症性のニキビが多い方や赤いニキビ跡に使用します。
- ヤグレーザー;上記2つのレーザーが効かない場合やアゴの周囲のニキビに使用します。
- ピコフラクショナルレーザー(Resolve):ニキビ跡の凹凸に使用します、複数回の治療が必要です。
- 炭酸ガスフラクショナルレーザー:皮膚の厚い部位のニキビ跡の凹凸に使用します。
治療機材選択の目安はありますが最終的には治療効果を見ながら使用するレーザーを選びます、治療効果が少ないようであれば他の機材に変更します。
アレキサンドライトレーザーによる治療
保険診療だけでは改善しなかったので、過酸化ベンゾイルとレーザー治療を併用後、ニキビは劇的に改善しました。
抗男性ホルモン薬
安全に使用出来る薬の中で最もニキビ効果の高い薬の1つになります。もともとは高血圧の患者さんに使用する利尿剤ですが抗男性ホルモンの作用があり、皮脂腺の分泌を抑制し、ニキビに治療薬として使用します。アルダクトンの内服では半数近くの女性で生理不順になりますが内服の中止で元に戻ります。
アルダクトン内服の症例写真
標準的な治療法で治療効果が上がらなかった患者さん、2ヶ月の内服治療で新しいニキビはできなくなりました。
ホルモン治療が適応となる方
- 標準的な治療でニキビが改善しない。
- 思春期以降に悪化したニキビ
- 顔の皮脂腺の分泌が多く、脂肌
- 背中、胸の広範囲のニキビ
- 多毛でお悩みの方
ホルモン治療が出来ない方
- アルダクトンに対してアレルギーがある方。
- 腎機能が悪い方
- 高カリウム血症の方
- 妊娠・授乳中の方
アルダクトンの飲み方
- 一日3〜4錠(150〜200mg)から開始します。
- 新しいニキビが出来なくなったらゆっくり減量していきます。
- 減量は時期は個人差は有りますが2〜3ヶ月後になります。
稀にある副作用>高カリウム血症の症状
- 全身倦怠感
- 息切れ
- 脈の乱れ
- 手足のしびれ
- 不安感
- けいれん
黄色注意(白文字消し)css
滅多に起こりませんが体調不良を感じた場合はすみやかに内服を中止しご来院してください。
料金(税別)
アルダクトンの処方には副作用の予防の為、3ヶ月に一回の採血が必要になります。
- 初診料(初診時のみ);¥1,000
- 1日2錠(4週間分);¥2,000
- 1日3錠(4週間分);¥3,000
- 1日4錠(4週間分);¥4,000
- 採血費用(処方時と3ヶ月に1回)¥5,000
ニキビ跡治療症例
コメカミのニキビ跡の治療写真です、自己血小板注射とフラクショナルレーザーを5回行いました。
PRP3回とCO2REによるフラクショナルレーザーを2回実施しました、PicoWayが稼働後はResolveでより効果的にな治療が期待できます。