29年10月15日に東京お茶の水に第五回皮膚科光線医療推進の会に出席してきました、午後の会では白癬治療が主な議題で4時間にわたって、4名の先生のお話と質疑応答を拝聴してきました。演者の先生や座長の先生は白斑治療の一線級の先生方で白斑治療ガイドライン制作の委員の先生もいらっしゃしました、細かいコツなどもお伺いすることが出来ました、それと同時に当院の方が工夫してアドバンテージがあるなと思う部位もございました。
- 白斑治療の第一線で活躍している先生方の講演を拝聴してきました。
- 日本のガイドラインは欧米に比べて条件が厳しく、部分的に医療現場とのズレがある。
- プロトピック軟膏は欧米では白斑治療に使用している、日本では一般病院での処方は難しい。
- 難治性の白斑はマイクロ移植は都道府県単位で健康保険適応がある。
- 欧米ではNB-UVBの照射上限数は200回である、欧米人より皮膚癌になりにくいアジア人は理屈上ではそれ以上可能である。
- NB-UVBの全身照射は欧米では8歳以上、国内では16歳以上であるが近々緩和される見込みである。
- 局所照射であれば16歳以下でも照射可能、照射している。
- NB-UVB、エキシマライト照射と発癌のリスクに高いエビデンスはない。
- 白斑の再発がるため、白斑が治っても維持目的で照射が必要。
- NB-UVB、エキシマライト照射とステロイドやビタミンD3外用薬の併用は有効である
- フラクショナルレーザーとエキシマライトやNB-UVBの併用を行っている医療機関はまだほとんどなく、当院はその点、実績と経験がありアドバンテージがありました。
- エキシマライトやNB-UVBは上瞼を透過することがなく、基本的にチタン製やシリコン製の眼球保護処置は必要ない。
- エキシマライトとNB-UVB僅かに波長の違いがあり、治療効果は同一でなく個人差がでる。
外用薬、エキシマライト、マイクロ移植、フラクショナルレーザーなどの併用で郊外の小さなクリニックですが大きな医療機関にまけないような白斑の治療を行えるようにしたいと思います。